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最近のAppleに感じること。進化やイノベーションは死と隣り合わせ。

ビジネス

先日、Appleが「iPhone SE」を発売した。スティーブ・ジョブズが最後に手掛けた「iPhone 5」と同じ4インチサイズでコンパクトなものとなっている。



最近、Apple社製品に対する声のなかには、Appleの進化やイノベーションに対する手詰まり感を指摘する者もいる。今はなきジョブズの天才的なアイデアとカリスマ性は誰もが認めるもので、Appleの近年以前の成功は彼の功績といっても差し支えないからだ。


また、彼の死後にリリースされるApple社の製品はどこか「遺品」的な部分が感じられる。これまで、世界中の人々がハッとしたような「新しい」が徐々に薄れ始めているのである。


IT分野をはじめとした企業のイノベーションは華やかで、人々を魅了する。時代はうつろい、それにあわせて企業も人も変わっていかなければ生き残れない、そういった気持ちになるかもしれない。だが、それを覆す「変わらない」ことで生き残ってきた企業がある。



コカ・コーラ・カンパニー

コカ・コーラの歴史は古く、1800年代終盤には商品として市場に出回っていた。アメリカ企業を代表するダウ工業株30種にも長年君臨し続けていて、著名投資家ウォーレン・バフェット氏の保有する中核銘柄でもある。

ジョブズペプシコーラ事業担当社長のジョン・スカリーAppleに引き抜いた殺文句「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか」にもでてくるように、コカ・コーラは利益率の高い砂糖水で、シンプルなビジネスを展開している。

コカ・コーラ社の長い歴史の中では、トップの決断によって愚かなイノベーションに取り組んだ時期もあった。

一つはコーラの味の改革で、「カンザス計画」と言われる。当時、世間がコカコーラより、ペプシコーラの方が美味しいと声をあげ始めていたことに懸念を示したトップが「ニューコーク」として、味の刷新を断行。このニューコークが非常に不評で、結局もとのコーラの味に戻したという。

当時のトップはアメリカでも傑出した経営者の一人、ロベルト・ゴイズエタで、そのような人物でもコカコーラを間違った方向へ導いている。


また、80年代に新事業として東南アジアエビの養殖を開始した時期もあった。残念ながら、コカ・コーラ社のエビが私たちの食卓にたどり着いたという話は聞かない。


このようにイノベーションはときに企業をおかしな方向に進めてしまうこともあるのだ。コカ・コーラ社に至っては、何もしないほうが良かったとすらいえる。


イノベーションをしなくなったコカ・コーラだが、フォーブスの「世界の最も価値のあるブランド」ランキングでは、常に上位に食い込むほど、安定した経営が続いている。(ちなみにApple社は2014,2015年に1位を獲得している。凄まじいイノベーションを繰り返しながら。)

最後に

Appleイノベーションを起こす力というのは確かに凄まじい。だが、日本を代表する白物家電の企業が軒並み不振に陥っているのをみると、Appleですらいつかは没落する可能性があると感じてしまう。進化やイノベーションを繰り返さないといけない業界はいつも死と隣り合わせなのである。

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